映画『メグ・ライアンの男と女の取扱説明書』を観ました [DVD・ビデオ]
映画『メグ・ライアンの男と女の取扱説明書』を観ました。
シェリル・ハインズが監督としてメガホンを取り、
ラブコメの女王として一世を風靡したメグ・ライアンを主演、
『普通の人々』でオスカーを受賞したティモシー・ハットンを共演としたコメディ。
【あらすじ】
弁護士のルイーズ(メグ・ライアン)は、
久々の休暇を夫であるイアン(ティモシー・ハットン)と別荘で過ごすことに。
先に着いているイアンを驚かせようと、
予定よりも1日早く内緒で別荘に向かうと、
そこにはバラを散りばめたロマンティックな演出が。
ルイーズは大喜びするが、イアンの反応がどうもおかしい・・・
実は、イアンは浮気中の若い愛人、
サラ(クリステン・ベル)と駆け落ちしようとしていたのだった。
それを知ったルイーズは激怒。
彼をどこにも行けないように縛りつけ、
考え直すように仕向ける。
仕舞いには、イアンを訪ねてきたサラと会って話を聞いてしまう。
なんとかイアンの心を引き止めようと奔走するが、
強盗(ジャスティン・ロング)が入り込み、
2人は手足を拘束されてバスルームに閉じ込められてしまう。
そこにサラもやって来て・・・
●感想
邦題が誤解を招きます。原題はSerious Moonlight。
「取扱説明書」という語を使うのであれば、
「男と女の」ではなく「妻のための、夫の取扱説明書」が内容を表していると思います。
DVDの発売元のかつてのラブコメの女王「メグライアン」主演ということでジャケ買いしてほしい・・・
という必死の工夫でしょうが羊頭狗肉の感あり、でちょっといただけません。
話の内容は、ピークを過ぎた中年のカップル(メグライアンとティモシーハットン)では
このお話は痛々しい。コメディとは思えません。
妻側だけでも小悪魔的キュートな若い女優さんにすれば、
夫をつなぎとめたい必死さも若さゆえねとほほえましく、
まだ「うる星やつら」的な面白さが味わえたと思います。
つまり一般的に見たときの魅力が決定的に女>男のときならまだしも、
客観的に見て妻がいい人で、たぶん夫も結果的には妻と一緒にいるのが幸せなのだろうな、
という納得感がないため、夫が可哀そう・・・というだけで終わってしまいました。
殺人のない「危険な情事」の夫婦版、
つまり「女はコワい~」というだけの後味の悪い映画でした。
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